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インストールの技術について
まず、オーディオの音質向上における、インストールの技術の重要性についてですが、最も重要であるといっても過言ではありません。
中途半端な知識や、中途半端な気持ちでDIYをやるくらいなら、機材代金を削ってでもプロに取り付け依頼したほうがいいです。低価格の機材でも技術と経験に溢れたプロショップで取付けると、驚くほど良い音になったりします。
その理由ですが、カーオーディオはパソコンのパーツのように、だれがやっても同じ効果がでるわけではなく、ケーブルの取り回し、ネジの種類・締め方、取り付け角度だったり、ほんの些細なことで、驚くほど音に差が生まれます。


さて、その技術を、どこかのだれかに、気安く、ただで教えてもらおうと言うのは、はっきりいって間違っています。気安く学べる技術なのだとしたら、プロショップなんてあるはずがないでしょう
「コツだけ教えて」なんていうのは失礼極まりないです。

だからこのコンテンツでは、あまり複雑な技術、取付け方については記載しません。オーディオをいじっていく中で、良心的に教えてもらえたことを、自分の技術であるかのように誇示するつもりはありません。
カーオーディオ業界発展のため、カーオーディオ初心者への門戸を広げるサイトであればよいと思っております。




DIYインストールってお得?
30万円分の機材をインストールするのに、Aピラー加工、MIDアウター化、アンプラック作成、SWBOX作りこみの工賃合計が30万円なんていうのがあたりまえなのがカーオーディオです。
ところが、それを作る材料代は10万円にも満たないでしょう。浮いた20万円を機材代に回せると言うのが、DIYの最大の強みではないでしょうか。


ですが、すこし考えてください。本当にお得なのでしょうか。
技術、加工賃、使用する工具、占有する場所代、人件費、光熱費、また失敗したときの保険、といった視点をもってください。
時間を掛け調べて、ミスって傷をつけ、できあがった音がいまいちの初心者DIYを考えたら、その分働いてプロに頼んだほうが安い気がしませんか?
たった一度の施工しかしないのであれば、お得だとは思えません。


ハンドメイダーさんは、「なにがあっても自己責任」という意識をもっています。安易な気持ちでDIYをするのはやめてください。傷をつけても、ミスって音がショボくても、機材を壊してしまっても、すべて自己責任であると理解し、強い気持ちを持ってDIYに臨んでください。やってみてだめだったら、だめな部分を改善しよくすると言う、トライアンドエラーという気持ちを忘れないで下さい。
当サイトも含め、個人的に発信されているネットの情報は間違いがものすごく多いです。「やったー最大出力500Wのウーファーつけたよ」スピーカーユニットがなにを出力するんだよ。。。とか、「ROCKFORDのP1はすごく低音がいいです!」っておまえP1以外聞いたことあんのか。。。とか、無責任な言葉が飛び交っております。
確かな情報源から情報を得てください。あくまでネットの書き込みは参考程度に。


ので、DIYを推奨するわけではありません。好きならやってみてくださいといった程度です。

施工者が自分であろうとショッパーであろうと、「ショップに売りつけられた音」よりも、「自分で選び作った音」というのは、なにごとにも変えがたい達成感につながると思います。
苦労しただけ、完成したときの喜びも大きいでしょう。


ヘッドユニット取り付け
ヘッドユニットの取り付けは、車種によって方法が異なりますが、大きく分けて3パターンになります。
1.車種用ハーネス(量販店で2000円程度)を使用して、純正HUと交換するタイプ
2.車種用取り付けキット(量販店で取り寄せ可能数万円)を使用して、純正HUを交換するタイプ
3.純正マルチなどエアコンボタンなどとオーディオが一体型となっていて取り外しできないタイプ

1.2はお金を出してキットをつければ解決ですが、3はあきらめたほうが早いです。もうその車はそういう音なんだと割り切って乗ってください。そして、次の車ではマルチやナビエディションは買わないで下さい。
どうしてもやりたいと言う場合は、プロショップに相談してみてください。

1.2の場合は、クラリオンのサイトか、アルパインのサイトで、自分の車のバラしかたがわかりますから、そちらを見てください。直リンクできないのでTOPページからどうぞ。

それを見てわからないようであれば、量販店などで取り付けを依頼してください。


各配線についてですが、HUへの入力は、電源、アース、アクセサリが1セットです。その他にイルミネーションなどがあります。
HUからの出力ですが、RCA(ピンケーブル)、リモート、アンテナコントロールがあります。
電源、アースは常時接続です。アクセサリはキーシリンダーを1回右に回すとはいるスイッチです。これでHUの電源をONOFFしてます。イルミは車幅灯がつくスイッチです。夜間になったのでHUのイルミネーションを暗くしたりします。リモートはHUに電源がはいったことを外部機器に知らせるスイッチです。アンテナコントロールはラジオになったことを知らせるスイッチです。
すべて12Vを使用しており、通電しているかどうかでスイッチがはいる仕組みです。

ただし一部の高級車は12Vではなく、信号を送っているものなどもあるそうです。よくしらんけど。

それからRCAケーブルは、アンプに音の信号を送るケーブルです。
ビデオからテレビに音声と映像を送るのと同じですね。


RCAとリモートをアンプを設置するところまで引っ張っておきます。

電源線は、バッテリーから直接電源を引き込むリレー付電源キットなどがありますから、それを使うとよいです。純正電源のままでもだめではないですが。
電源は電装のご飯だと思ってください。多く食べ過ぎる必要はありませんが、運動量にあわせた食事が必要になります。毎日精進料理で肉体労働とかどうですか?

アースはHU付近の鉄板についているビスにかましてください。線は電源線と同じ太さにします。
アースにはいろいろな考え方がありますが、初心者としては太く短くフロア(鉄板)に落とすのが基本です。



設定については、今回はフロント/リア(サブウーファー)の分離をしますから、フロントはハイパス100Hz、リア(サブウーファー)はローパス80Hzでよいです。
また、イコライザーはフラットでよいです。いじりたいなら、うるさいとおもう帯域を下げる方向に使ってください。低音不足を解消するためにEQで低音をブーストすると音質が劣化します。やってみてください。
音量を上げるには、HUの設定でいじっていいのはボリュームのみです。他は下げる方向で設定するのが基本です。

タイムアライメントやBBEなどもオフでかまいません。

ただし、すべての機材を取付け終わって何時間か聞いたら、ちょっと音をいじってみると楽しいかもしれません。
機能を説明書でみながら、自分の良いを思える設定にしてください。

12Vをフロアなどの金属に接触させてヒューズを飛ばさないように気をつけてください。バッテリーのマナイスをはずしておけば安心ですが、それをやると警告灯がでっぱなしになる車種がありますので、ご自身の責任の上でどうぞ。



アンプ取り付け
アンプの取付けには、ちょっとした技術が必要となります。HUの取付けをやった人ならわかると思いますが、内装をバッキバキにはずさないと配線が通せませんし、鉄板にビスうちこんだり、穴あけたりする必要が出てくる場合もあります。シート全部とっぱらってから作業したほうが早いかもしれません。
気合がはいっている人ならともかく、新車なのに綺麗に仕上げたい人とかはやめたほうが無難です。素直にプロショップへ逝きましょう。


取付けについては、まずアースをしっかりと接続する。これが適当だと間違いなくノイズがのります。シートレールのボルトや、フロアなどにビスを打ち込んだりして、しっかりと固定してください。
つづいてHUからのリモートをアンプにつなぐ。
最後にバッテリーの+からの線をアンプにつなぐ。
これが接続の順番の鉄則です。アース、その他配線、電源。

バッテリーの+からの線も、HUのとこにも書いた電源取り出しキットをつかいます。アンプは結構な電気を消耗しますので、ちょっと太目がいいです。安さとパフォーマンスと取り回しのし易さを考えると、8Gがいいでしょう。詳しくは電源取り出しキットの説明書をみてください。


また、配線を通す位置ですが、信号が流れているRCAケーブル、スピーカーケーブル線は、その他の線と束ねるのはやめてください。
これらを、電源線、アース線などと、平行に走らせた場合、非常にノイズが乗りやすいです。ノイズが乗ったRCAの信号を、アンプで増幅しますから、だれが聞いてもわかるくらい極端に音質が劣化します。
車の左側を電源とアースとリモート、真中をスピーカー線、右側をRCA線などと、30cm以上離して配線するようにしてください。どうしても交差しなければならないときは、直角に交差すると影響が少ないです。



アンプの設定ですが、フィルタ(クロスオーバー)と、ゲインがあります。
HUにハイローパスがない場合、アンプの1/2chはハイパス100Hzで。3/4chはローパス80Hzにしておいてください。逆にHUをスルーにしてアンプでハイローパスかけたほうが音がよく感じるときもあるので、あとで暇が出来たら試してみてください。
周波数(~~Hz)については、あとでいろいろためしてみてください。

また入力感度(ゲイン)ですが、とりあえず最低にしておいていいです。
考え方としては、アンプの入力感度が最低(5V)のトき、HUのRCA出力が5Vでよいということになります。逆にゲインが2VのときはHUは2Vまでしかあげられないと考えてください。
多少の安全マージンはあるものの、ゲインオーバーはアンプ故障につながります。
HU5Vでアンプ2Vにした場合、強烈な音量がでますが、音は歪み聞けたものではありません。

ただし、アンプによっては、ゲインによって音質が変化するものがあります。最低のほうが綺麗に聞こえるアンプ、ゲインをあげ目にしないと元気がでないアンプ、いろいろあります。いろいろやってみましょう。

とりあえず初心者としては安全マージンを考えた上で設定するとよいでしょう。
じゃないと、音楽に興味のない同乗者に面白半分にボリューム全開とかされて、アンプもサブウーファーもぶっ飛んだなんてことになりかねません。




スピーカー取り付け
クラリオンかアルパインのサイトで情報みてください。ポン付けならだれでもできますが、技術によって音がかわります。

TWの位置ですが、純正位置もしくは、まずはダッシュボードの一番奥の左端と右端でよいです。
TWの向きは、運転席と助手席の人の頭の間あたりを向けて置いてください。まだしっかり固定せずに、両面テープでぶらぶらしない程度に仮固定しておいてください。あとで場所変えたりしますから。

MIDの交換ですが、ダッシュボード内にある車、ドアにある車があります。
ダッシュボードにある車の人は、トレードインのポン付けしかないかもしれません。アルパインのサウンドシステムというポン付けスピーカーシステムがあるのでお勧めです。高音質は望めませんが、十分に音質向上にはなるでしょう。
ドアの方は基本的に同口径とのMID交換ならポン付け可能ですが、バッフルというものを使うと10cmから17cm程度のユニットが選択可能です。詳しくは量販店のバッフルを見てきてください。車種用バッフルがカロ、アルパ、エーモンなどから発売されていますが、準備されていない車の方は自作がよいでしょう。12〜15mmのMDFが加工しやすいと思います。ネットオークションなどでも売っていますね。
また、森の中のオーディオ屋さんのデッドニング講座をみて、デッドニングにも挑戦してみてください。
MIDの取付けがあまいと、スピーカーの本来の能力が発揮できず、雑音がまじったり、力ない音になったりします。デッドニングをすることで、しっかりと能力が発揮され、特に中域の厚みが段違いになります。
エーモンからスピーカー回り用のデッドニング入門キットと言うものがありますので、やってみて損はないです。
また、鉄板の比較的薄い、コンパクトカーや軽自動車でしたら、 これくらいやってもいいかもしれません。
一度デッドニングなしで1週間くらい聴いて耳が音を覚えてから、デッドニング施工するとスピーカーは箱(エンクロージャー)に入っていないとだめなんだと、実感してもらえると思います。

ただし、ドアヒンジの弱い車に、鉛テープだの、レジェトレックスだのガンガンに貼ると、ヒンジが下がってきますので注意が必要。さがってきたらジャッキアップで持ち上げてください。


また、ついでにMIDへのスピーカー線のひきなおしをおすすめします。
そんなに高いケーブルじゃなくていいです。オーディオ用として売っているスピーカーケーブルの一番安いものでいいです。というかアンプ取付け配線キットを買うと入ってくるスピーカーケーブルでいいです。純正のケーブルはかなりしょぼいもので、これを変えるだけでもド素人でもはっきり違いがわかります。
ただし、ミドルクラス上のケーブルは使う必要はありません。システムが入門機ですから。

配線は、
外部アンプの1chから左パッシブネットワークへ
2chから右パッシブネットーワークへ
3ch+と4ch−(アンプの説明書読んでブリッジ接続して)からサブウーファーを置く場所まで
また、パッシブネットワークから、MIDへ、TWへとひきます。


ギボシをつかって綺麗に仕上げるのもいいですが、裸線をしっかり取付ければ十分です。またギボシを使う場合にも、少量で金メッキなどがしてあるものではなく、ホームセンターの電線コーナーにあるニチフのギボシでいいです。
裸線でテスト慣らしして、金メッキギボシできれいに配線したら音質が劣化したなんてことも耳にするので参考までに。

スピーカー線をひくのに一番苦労するのは、ドアヒンジ部分です。
方法1.その他のケーブルに混ぜて純正ケーブルのところを通す。
方法2.新たにドアとボディにドリルで穴をあけて通す。断面はサビ止めして防水コーキングする。
方法3.あきらめてプロショップに配線をやってもらう。←コレ超おすすめ。

またパッシブネットワークの位置ですが、TWをダッシュボードにするのであれば、パッシブネットワークはキックパネルあたりか、シート下あたりか、足元の奥のほうになります。
しかし、ドアにTWをつけたい場合、ドア内に転がさなきゃなりませんから、ホットボンドなどでしっかり防水してください。ドア内は窓をつたって水がじゃんじゃんはいります。
小型のタッパウェアにパッシブつっこんで、配線通す穴はコーキングすると楽です。





サブウーファーの取り付け
アンプからの+−のケーブルをつなぐだけでバンバン鳴ります。
ですが、フロントMID同様、しっかり取付けてあげることが重要になります。
とはいえまだ初心者ですので、下部にベリベリのマジックテープなどを貼り付けるか縫い付けるかして、ラゲッジやトランクに取付けて置いてください。向きや位置は、実際に鳴らしてみて決めてください。

将来的には、しっかりと固定すると、音量も、音質も向上しますが、このレベルの機材ではフロアに穴あけるとかの必要はないと思います。もうちょい上を目指してから、内装切って、フロアに穴あけましょう。


SWの置く位置ですが、ワゴン・ハッチ・1BOXなどのサブウーファー設置場所が近い場合はそこに置けばいいです。また、トランクスルーできるセダンの場合はスルーできる穴にサブウーファー面をスッポリはめて固定してしまえばいいです。
ですが、クーペと、トランクスルーできないセダンはきついです。ためしに鳴らしてみてください。なんだか音が遅れてくる感じがしてモヤモヤした音になるし、音量をあげればトランクがバインバイン言ってしまい、気持ちの悪い音しかでません。タイムアライメントなんて焼け石に水で、まったく効果はありません。

とりあえずトランクに置いて鳴らしてみて、どうにも我慢できなかったら加工するしかないです。プロショップへどうぞ。
DIYでやるなら、トランクと室内を区切っている部分をはずせば解決します。はずせない場合は穴をあければいいです。
しかし、なぜセダンやクーペはトランクと室内が遮断されているのか考え、オーディオを優先するのかどうか考えてください。

サブウーファーの取付けには、スペースや、見た目など、なにかを犠牲にしなくてはなりません。
ちっさいアンプとしょぼいサブウーファーしか乗せないくせに音が小さいだの、荷物が載らなくなると困るからだの、gdgdいう人がいますが、オーディオを進めていくと、内装は切らなきゃならないし、パテも盛らなきゃならないし、皮(PVCなどの人工皮)も貼らなきゃならない時がきます。
それが嫌なら、純正オプションオーディオで満足していればいいと思います。満足できないなら切るしかないです。
綺麗に仕上げたいならプロショップに行きましょう。安く仕上げたいならDIYしましょう。



サブウーファーのユニット自体に設定はありませんが、BOX内部を調整することで音が変わります。
BOX容積が小さければ音にキレがでるが下に伸びなくなりドンッドンッといった音が得意になります。
BOX容積が大きければ音にキレはなくなりますが下に伸びドォ〜ンドォ〜ンといった音が得意になります。
容積小さくしたければタウンページをつっこみ、容積大きくしたければ吸音材(綿など)を詰めてください。

また設置位置や向きでも感じが変わりますし、マジックテープではなく車体にボルトナットで取付けるなど、アナログな調整はいろいろできます。


これで、HU、4chアンプ、フロントセパレートスピーカー、サブウーファーがつきました。
ここまでしっかり理解してきたなら、初心者とは呼ばれないでしょう。

呼ばれないけど、自分は初心者であると自覚しておくといいと思います。
他のオーディオ○ちがいさんたちに見せてもらい、聞かせてもらい、聞かせ、意見をもらい、自分が聞きたい音が出せる方向へ、上へ上へと進んでいってください。


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